近年,相続登記がされていないことなどにより,所有者が分からない土地が数多く存在している,いわゆる「所有者不明土地問題」が社会的な関心を集めており,その総面積は九州本土を上回る面積といわれています。
不動産の相続登記が放置されると,所有者の把握が困難となり,結果,所有者不明の空き家が増加する大きな要因になるばかりでなく,老朽化により家屋が倒壊したり,災害復旧やまちづくりに必要な公共事業の支障になるなど多くの社会問題につながります。
ご自分の権利を大切にするとともに,次世代の子どもたちのために,未来につながる相続登記をしませんか?
エンディングノートとは,自分自身に何かあったときに備えて,ご家族が様々な判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノートです。また,生活の備忘録として,そして,これまでの人生を振り返り,これからの人生を考えるきっかけ作りにするものです。
「エンディングノート~あなたに届け、わたしの想い~」は,法務局が取り扱う相続・遺言・後見を中心に,必要な情報を分かりやすくご理解いただけるよう作成しました。
ご自身の終活のため,これからの人生をより明るく前向きに過ごしていただくため,ご活用ください。
また,ぜひ身近な人にもこの冊子を紹介してください。
このノートは奈良県内の各法務局の窓口でも無料でお配りしております。
必要な方はお気軽にお申し付けください。
○エンディングノート~あなたに届け、わたしの想い~(28ページ)
令和3年4月21日,民法等の一部を改正する法律が成立し,同月28日に公布されました。これは所有者不明土地の発生予防の観点から見直しがされたもので,そのうち,相続登記の義務化については公布から3年以内に施行されます。
改正の概要はこちらをご覧ください。
→ 相続登記申請を資格者代理人に依頼する場合は,奈良県司法書士会へ
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