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更新日:2021年3月9日
●作品
見える優しさ、見えない優しさ。
人は皆、優しいよ。
でも、それを上手に行動や言葉にできる人、できない人がいる。
その優しさを、素直に受け止められる人、できない人がいる。
簡単なはずなのに、難しいね。
とりあえず、「ありがとう」と言ってみて。いつもと違う景色が見えてくるよ。
●作者の思い
心配してくれる人がいる。それはなんて幸せなことだろう。
孤独を感じている人の気持ちに、少しでも優しい風が通りますように。
●作品
みんなが仲よく元気でいれるように自分も仲よくしよう。みんなが仲よくしていたらみんなが笑顔。
みんなが笑顔だったら自分も笑顔。
笑顔がみんなを元気にしてくれる。
だから自分も、毎日、笑顔で、なかよく、がんばろう。
●作者の思い
笑顔の大切さ
●作品
人間が一番怖い。嫉妬心からくる悪口や偏見。相手が傷つくことを躊躇なく口々に言う。今の世の中は誹謗中傷の嵐だ。
なぜ頑張っている人を讃えることができないのか。見守ることができないのか。
人間は集団になると強い。しかし1人になると極端に弱くなる。
私たちは自分の言動に責任を持つべきだ。
●作者の思い
普通の暮らしではなくなった今だからこそ、人間は支え合い、協力し合う必要がある。そして、1人でも多くの人が笑顔で過ごせる社会になってほしい。
●作品
目は口程に物を言うのなら、手は口以上に物を言うのか?
顔の見えない相手からの誹謗中傷。
手は誰かを傷つけるためにあるんじゃない!
さしのべ、温め、さする事のできる手。
つなげば輪となり、和となる手。
そんな手に私はなりたい。
●作者の思い
手は色々なことができます。物を作り出し、誰かに親切にすることだってできます。
誰かを傷つけるために使うのではなく、誰かとつながり共に生きていくために使ってほしいと願い、書きました。
●作品
自分のものさしで人を計るのは簡単ですが、相手の心の豊かさを狭めるかもしれません。
1人、1人大事なものさしを持っています。
あなたのものさしと相手のものさしを上手に使って長い長い将来の明るい設計図を書こう。
●作者の思い
価値観というものは人の育ってきた環境や背景によって異なっていて、それも一つのアイデンティティーである。
自分も相手も大切にし、尊重することで、もっと明るい未来が創造していけるのではないのかなと思います。
●作品
ぼくは、むかしよくいじめられている方だったけど、その一人のおかげで、それもなくなりました。
ぼくはいじめられていて先生に言いたいけど、いじめている子たちが「ぜったいに言うなよ」と言ってきたけど、一人の人のおかげで、ぼくは先生に言えました。
●作者の思い
もし、同じような人がいるなら、先生にそうだんするとかともだちにそうだんするのがいいと思います。
●作品
その怒りを、悲しみを、どこに向ければいいのか分からなかった。
たくさんの人が無毛症の女の子をからかっていたのだ。SNSで若者に人気の、匿名質問アプリで。
「なんのシャンプー使ってるん?笑」
怖かった。匿名性を利用し平気でこんな事を言う人間が。
そしてまた彼女の心も、明るい絵文字によって誤魔化されていた。
●作者の思い
SNSが普及している現代、毎日のように不特定多数の人が放つ心無い言葉を目にします。しかしこの件に関しては、彼女の親しい友達の中にこのひどい発言をした人がいる、それが何より許せないことです。
匿名で攻撃する弱い人たちには、健気に笑う彼女の繊細な内面がどのように映っているのでしょうか。
誰もが簡単に加害者になりうるからこそ、自分を客観視し正しい人権感覚を持つことが求められます。それが、私を含め、現代を生きる全ての人への課題だと思います。
●作品
「自分を愛しなさい。」
何で聞いたのかもう忘れてしまったけど、今もなお憶えている言葉。
私は、自分らしく生きるには、まず、自分で自分を認め、愛してあげないといけないと思う。自分にすらできないことを人にできるとは思えないから。
自分を愛し大切にすることが人権の第一歩だと考える。
●作者の思い
インターネットにかかれる悪口、影でささやかれるひがみ、そんなものが少しでも減るように。自殺する人が減るように。
●作品
嫌韓の祖母に初めて紹介した恋人は韓国人。
幼い頃からいつも喧嘩してきた。先入観で韓国人を嫌う祖母が嫌いだった。
何かあれば飛び出す覚悟で身構えていたのに、なぜか祖母は満面の笑みで迎えてくれた。
●作者の思い
祖母が嫌韓であることを泣きながら打ち明けると、恋人は気にしない、といってくれた。それでも初めて顔を合わせた日、ひどいことを言われるのではないかと身構えていたが、私の予想に反して祖母は大きな笑顔で、「どうぞよろしくお願いします」と何度も恋人に頭を下げてくれた。
なぜ祖母が受け入れてくれたのかわからない。ただ、「目の前に立つ人間」を見つめることで、わたしたちは近づけると思う。
●作品
いつも「だれか」の人権のことばかり。可哀想で困ってる、弱い人たちの話。
でも「わたし」の人権は誰が教えてくれるの。
「わたし」にも人権がある。誰にも奪われない「わたし」を生きる人権。
だからこそ「だれか」の人権も、奪われてはいけないと思える。
そんな風に伝えたい「人権」のこと。
●作者の思い
こどもたちは、人権について、思いやりや優しさの話として教わります。
でも、そのような心のありようで人権侵害はなくならないし、思いやりたくない優しくしたくない相手には人権はいらないと考えてしまいます。
まずは自分にも大切な人権がある。それと同じように、だれかの人権も奪ってはいけない。そんな思いを込めました。