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  • 妻と結婚して数年経ちますが,このたび妻から離婚してほしいと言われました。しかし,私は離婚したくありません。もし妻が勝手に市町村役場に離婚届を提出したら,どうなりますか。【戸籍・国籍に関する質問】

妻と結婚して数年経ちますが,このたび妻から離婚してほしいと言われました。しかし,私は離婚したくありません。もし妻が勝手に市町村役場に離婚届を提出したら,どうなりますか。【戸籍・国籍に関する質問】

 協議離婚が有効に成立するためには,当事者夫婦双方に離婚意思がなければならず,その離婚意思がない協議離婚の届出が市町村役場で受理されても,離婚は無効となります。
 しかし,戸籍の届書を受け付けた市町村役場では,窓口に提出された届書が,形式上正確に記載されており,審査の結果,特に問題がないと判断されれば,その届書は有効なものとして取り扱われることになります(形式審査主義)。なぜかと言いますと,市町村長には,その届書が確かに届出人の意思を反映したものかどうかを審査する「実質的審査権」が与えられていないので,当事者双方に離婚意思があるか否かの実質にまで立ち入ることができず,書面上特に問題がなければ受理せざるを得ないからです。
 したがって当該離婚届出が本人の知らないところで勝手にされても,市町村役場がその離婚届書を審査する限りにおいて,特に問題がなければ受理されることになります。そして,戸籍に離婚の旨の記載がされた場合は,裁判の手続きによらなければ戸籍の訂正をすることができません。
 そこで,戸籍実務上,このような当事者本人の意思に基づかない無効な届出を防止するため,離婚の意思のない者,またいったん離婚の意思をもって協議離婚の届書に署名したがその後離婚意思を失った者から協議離婚の届出がされるおそれがあるとして,協議離婚の届出があってもこれを受理しないように本籍市町村長に対して申出があったとき,市町村長は,この申出を受け付けた後に提出された協議離婚の届出は受理しない取扱いをします。
 また,この不受理申出制度は,協議離婚の届出のみだけでなく,婚姻届や養子縁組届,養子離縁届などにも同様に適用されます。
 なお,虚偽の届出をし,戸籍に不実の記載をさせた者は,「公正証書原本不実記載罪」(刑法157条1項)に問われる可能性があります。

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